イギリスの英語では、こういうパイがクランブル「crumble」と呼ばれています。「アメリカ人はクリスプというそうです。」クランブルがイギリスのコンフォートフード「comfort food」の一つであります。
コンフォートフードとは、食べるとホッとしたり、癒されたり、落ち着くような食べ物という意味です。子供の時、お母さんがサンデーランチのデザートで作ってくれたクランブルが大体のイギリス人にそういう気持ちを伝えるのです。
第二次世界大戦に配給制の結果として、イギリス人が少ない材料で何とかしてクランブルを考案しました。ペーストリのため十分なバターがなくてもクランブルができました。
美味しいクランブルのコツは甘酸っく滑らかなフィリングとぱりっとしたクランブルのトッピングの味と食感の対照にあります。
このレシピはリンゴとブラックベリーのクランブルですが他の果物を使ってもクランブルのトッピングの材料と作り方が同じです。
クランブルの材料
クランブル
- 小麦粉 120g
- バター 90g
- 赤砂糖 大さじ6
フィリング
- リンゴ 400g (3個くらい)
- ブラックベリー 100g
- バター 25g
- 赤砂糖 大さじ2
(できれば、料理用リンゴ。イギリスではブラムリー種をよく使います。)
クランブルの作り方
フィリングの準備
- オーブンを180℃に予熱します。
- リンゴは皮をむいて芯を取り除き、食べやすい厚さの縦切りにします。バターを粗く切ります。
- リンゴとバターを耐熱容器に入れて、上に砂糖とブラックベリーをふりかけます。
クランブルトッピング
- バターをさいの目に切ります。
- 小麦粉はバターとボールに入れ、バターにまぶしながら指先ですり合わせてパン粉状にします。
- 砂糖を加えて、混ぜます。
- クランブルをフィリングにかけます。
- オーブンで30-40分焼きます。
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食べ方
クランブルはいつもクリーム、カスタードソースそれともアイスクリームと食べます。
フィリングについて
イギリスではクランブルのフィリングで、リンゴ、ブラックベリーとリンゴ、ルバーブとかプラムをよく使います。クランブルのフィリングの秘訣はかなり酸っぱい果物にあるのです。(その理由で料理用リンゴを使うのです。)他のクランブルに似合う果物がサクランボやセイヨウナシだそうです。
他の果物を使ったら、リンゴとブラックベリー以外このレシピを従います。ところで、もっと甘い果物を使ったら、フィリングの砂糖の代わりにレモン汁の大さじを入れます。
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